学校説明会・見学会の活かし方 — 夏から秋のチェックポイント
夏から秋は学校説明会・見学会のシーズン。参加して終わりにせず、願書と面接の材料にまで落とし込む方法を解説します。当日見るべきポイント、メモの取り方、参加後の家族での振り返り方まで。
夏から秋にかけては、各校の学校説明会・見学会が集中する季節です。説明会は「参加すること」自体が目的ではありません。願書の志望理由と面接の受け答えに使える"生きた材料"を持ち帰る場と考えると、見るもの・聞くもの・メモの取り方が変わってきます。
願書や面接では「なぜ本校を志望されましたか」が必ず問われます。その答えに説得力を与えるのは、パンフレットの言葉ではなく、ご自身の目で見て感じた具体的な事実です。ここでは、説明会を最大限に活かすためのポイントを、参加前・当日・参加後に分けてお伝えします。
参加前 — 「確かめたいこと」を決めておく
何となく参加すると、何となくの感想しか残りません。事前に10分だけ準備をしましょう。
- 学校のホームページと募集要項に目を通す:教育方針・一日の流れ・行事を頭に入れておくと、当日の説明が立体的に理解できます。
- 「確かめたいこと」を2〜3個書き出す:「どんな子が多いか」「先生と子どもの距離感」「通学のしやすさ」など。目的があると観察の解像度が上がります。
- 通学経路を実際に使う:説明会当日は、本番と同じ経路・時間帯で向かうのがおすすめです。所要時間と乗り換えを親子で体験しておくと、入試当日の安心材料になります。
当日 — パンフレットに載っていないものを見る
説明会で語られる教育方針は、どの学校も立派です。差が見えるのは、言葉ではない部分です。
- 在校生の様子:挨拶の仕方、廊下の歩き方、来客への反応。子どもたちの姿は、学校の日常をいちばん正直に映します。
- 先生と子どもの距離感:呼びかけ方、目線の高さ、掲示物へのコメント。わが子がこの中で6年間過ごす姿を想像してみてください。
- 施設・掲示物:図書室の本の手に取られ方、作品掲示の見せ方。学校が何を大切にしているかが表れます。
- 質疑応答の空気:質問への答え方には、学校の家庭観・教育観がにじみます。
服装は紺やグレーを基調とした控えめなスタイルが基本です。お子さま同伴の可否は学校により異なりますので、必ず事前に確認しましょう。
メモは「事実」と「感じたこと」を分ける
願書づくりに直結する、おすすめのメモの取り方があります。ページを左右に分け、**左に「見た事実」、右に「感じたこと」**を書く方法です。
- 左(事実):「すれ違った在校生が立ち止まって挨拶をした」
- 右(感じたこと):「挨拶が形でなく習慣として身についている。わが家が大切にしてきたことと重なる」
志望理由は、この「事実+感じたこと+わが家の方針」の組み合わせでつくられます。**「説明会で〇〇を拝見し、△△と感じました。わが家では□□を大切にしており…」**という構造は、実体験に基づくため面接で深く問われてもぶれません。
参加後 — 48時間以内に家族で振り返る
記憶が鮮明なうちに、ご夫婦で15分だけ振り返りの時間を取ってください。
- 印象に残った場面をそれぞれ挙げる(意外と違うものを見ています)
- 「わが子に合うか」の視点で率直に話す
- 志望順位に変化があれば、この時点で見直す
複数校を回ると印象が混ざってしまうため、学校ごとにメモを1枚にまとめて保管しておくと、9月以降の願書執筆が格段に楽になります。
秋に向けて説明会の予定を整理し、悔いのない学校選びにつなげていきましょう。わかぎり21でも、各校の入試情報のご提供や、私立小学校の先生をお招きした講演会を通じて、皆さまの学校選びをお手伝いしています。志望校選びに迷われたときは、どうぞお気軽にご相談ください。
文責:わかぎり21 講師陣

