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保護者サポート2026.07.30
願書準備は8月から — 配布・提出までの逆算スケジュール
東京私立小の願書は9月配布・10月提出が中心。慌てずに質の高い願書を仕上げる鍵は、8月の下準備にあります。エピソードの棚卸しから下書き・添削・提出管理まで、逆算スケジュールで解説します。
東京の私立小学校では、9月に願書(出願書類)が配布され、10月前半に提出という日程が中心です。「配られてから考えればよい」と思われがちですが、配布から提出までは実質2〜4週間ほど。この短期間で、説明会の振り返り・文章づくり・清書・写真・提出手続きのすべてをこなすのは、想像以上に大変です。
しかも9月は、模試や面接練習、学校説明会の追い込みも重なる時期。だからこそ、時間のある8月のうちに「書く材料」を仕上げておくことが、願書の質を大きく左右します。ここでは、提出から逆算した準備スケジュールをお伝えします。
8月 — 「材料集め」と「下書き」の月
願書で問われるのは、突き詰めれば「どんなご家庭で、お子さまをどう育ててきたか。なぜこの学校か」です。8月にやるべきは、その材料の棚卸しです。
- 家庭の教育方針を言葉にする:ご夫婦で30分、「わが家が子育てで大切にしてきたこと」を3つ挙げてみてください。抽象語(思いやり・自主性など)で終わらせず、それが表れた具体的な場面とセットにするのがコツです。
- お子さまのエピソードを書き出す:成長を感じた出来事、夢中になっていること、困難を乗り越えた場面。思いつくまま10個ほどメモしておくと、設問に応じて選べる「引き出し」になります。
- 説明会メモの整理:各校で心に残った場面を1枚にまとめ、「なぜこの学校か」の下書きを志望校ごとに作っておきます。昨年度の募集要項が手に入る学校なら、設問形式を想定した練習ができます。
- 出願用写真の準備:家族写真・お子さまの写真は、8月中の撮影がおすすめです。写真館の予約は9月に混み合います。
9月 — 配布後すぐ入手し、清書前に第三者の目を
- 配布開始日に入手:Web出願の学校も、要項の公開後すぐに設問を確認します。想定と違う設問があれば、8月の「引き出し」から材料を選び直します。
- 下書き→寝かせる→読み直す:一度書いたら1〜2日置いて読み返すと、表現の粗が見えてきます。
- 第三者の添削を受ける:ご家庭の思いが強いほど、独りよがりな文章になりがちです。お通いの教室の先生など、入試を知る第三者に必ず一度読んでもらいましょう。わかぎり21でも会員の皆さまの願書添削を行っています。
- 家庭内で内容を統一:願書に書いたことは、面接で必ず掘り下げられます。ご夫婦それぞれが願書の内容を自分の言葉で話せるようにしておくことが、面接対策の第一歩です。
10月 — 提出手続きは「一覧表」で管理
複数校に出願する場合、締切・提出方法(Web/郵送/窓口)・消印の扱い・受験料の納付方法は学校ごとにばらばらです。
- 出願管理表を1枚つくる:学校名/配布日/提出期間/方法/必要書類/写真サイズ/納付方法を一覧に。ご夫婦で共有すれば、抜け漏れを防げます。
- 締切の2〜3日前提出を目標に:郵送事故や書き損じに対応できる余裕を残しましょう。
- 控えのコピーを必ず保管:面接直前に読み返すのは、この控えです。
よくある失敗は「時間切れ」から生まれる
文字数が埋まらない、他校の使い回しが透けて見える、誤字のまま提出してしまう — 願書の失敗談のほとんどは、内容力ではなく準備時間の不足が原因です。逆に言えば、8月に材料さえ揃えておけば、9月は「選んで整える」だけで済みます。
願書は、ご家庭がこれまでの子育てを振り返る貴重な機会でもあります。時間のあるこの8月に、ぜひご夫婦でじっくり向き合ってみてください。
文責:わかぎり21 講師陣

